ヒマラヤ杉に降る雪

rubbylove2005-10-17



引き続き映画ネタです。


わたしがDVDを借りると、数日経ってテレビで放送する…なじぇ?(笑)
この「ヒマラヤ杉に降る雪」も今日こちら(関東)でお昼に放送するんです。
借りた意味ないじゃん(笑)


さて、この映画、工藤夕貴さんや鈴木杏ちゃんが出るっていうんで話題になりましたよね。
全体としてモノクロにまとめた映像、その中でひときわ鮮やかな工藤夕貴さんの真っ赤な口紅。とてもきれいな映像でした。


工藤夕貴さんの英語は子音が強いというのが感想です。すご〜〜く美しいというわけではないけれど、意思を感じさせる音。彼女、思ったより台詞が少ないんです。もっとしゃべって欲しかったなぁ。
それから杏ちゃん、子供時代の工藤夕貴さんを演じているのだけどかわいかったなぁ。
日系人が中心となるだけに多くの無名(?)の日本人が出てきますが、日系2世以降は英語も達者、その親たちとは一線を画します。そういうところも丁寧に表現していますね。


もっと恋愛が前面にでてくると思いきや、これは日本人に対する人種差別を描いたものなのですね。特に「JAP」という言葉がこの頃には既に使われていたことは知りませんでした。
(チャットにくる人で単純にJapaneseを省略してJAPという人たちがいますが、差別用語ですのでもっと勉強してください。若者は歴史的事実をもっと知らなければなりませんね。)
それから戦争。戦争は国内にいる人に悲しみを与えるけれど、移住した人たちにも悲しみを与える。真珠湾攻撃が行われたあと、海外に特にアメリカに住んでいた日系人たちはさぞ辛い目にあったことでしょう。
「白人と日本人は触れ合ってはならない」という掟が本当に悲しく響きました。


全体としてはとてもいい映画だと思います。
心残りはイーサン・ホークがわたし好みではなかったこと…こういう骨に皮をのっけたようなドラキュラ顔は苦手なんです。(ファンのみなさん、ごめんなさい)


監督:スコット・ヒックス
出演:イーサン・ホーク工藤夕貴/リーヴ・カーニー/鈴木杏リック・ユーン