ベクター、トロイの木馬と確認されたシェアウェアの公開を停止

rubbylove2005-10-05



ベクタートロイの木馬と確認されたシェアウェアの公開を停止


国内最大級のソフトウェアライブラリを運営するベクターは4日、同サイトで配布していた音声ファイル変換ソフト「Vocal Cancel 5.05」が、個人情報を収集する「トロイの木馬」であることが確認されたため、1日に公開を停止し、作者が利用していた同社提供のホームページエリアも、4日にいったん閉鎖したと発表した。
セキュリティ | So-net (ソネット)


ベクターの関連ページ
「Vocal Cancel」公開停止の件について


経緯についてはこちらを参照
http://www.geocities.jp/troj_hirofu/


少々古いニュース(05/07)で恐縮だが、このような事態がおき、技術者として大変残念に思った。
作者はシェアウェアの不正使用に対抗するため、偽のシリアル番号を入力したユーザーの情報を取得できるよう意図的にプログラムを作成したという。
わたしにはこれほどの技量は持っていないが、やろうと思えば顧客先のプログラムにこっそり何かを仕掛けることは可能だ。しかしそのようなことをやってしまえば自分の将来がなくなるだけでなく、全ての技術と技術者の信頼に関わる。
開発者はあくまで不正使用に憤りを感じた上での行動であったと思うが、高度な技術は持っていても技術者としての倫理観に欠けていた。場合によっては刑法に触れるかもしれない。
技術者は常に高い倫理観を持っていなくてはならないし、どのような事態であっても絶対に技術を悪用してはいけないのだ。