似たもの同士って

rubbylove2005-09-14



とても感動的なコメントをいただいたので、そのことを科学的に語ってみたいと思います。一応学問的な資料は利用していますがあくまでも「科学的エッセイ」であることをお忘れなく。これを学校のレポートや論文に使用してはいけませんヨ(笑)


わたしは自分と似たような相手・共通点をもつ相手に惹かれる。何気なく自分の思っていること・考えていることを相手も考えていたというのはすごく不思議な感覚だ。そのことを知ったときの衝撃ったら!!
似たような相手・共通点をもつ相手には、自分の考えや行動に同意したり共感してくれたり、自分のことがわかってもらえている・相手のことがわかるという安心感がある。いわばお互いの「ツボがあう」状態。これは心理学的にみて非常に自然なことなのだ。


まず人と人が接触する段階としてレヴィンジャーとスヌーク(1972)は、対人関係の発展水準モデルというものを提案している。
水準0「無接触」会ったことがない、知らない
水準1「一方的知覚」相手に気づく、意識する、外見から情報を引き出そうとする
水準2「表面的接触」挨拶をかわす、共通点・類似点をみつけようとする
水準3「相互性」互いに影響しあう、頼りあう、自己開示する


このことから相手に共通点・類似点を見つけようとすることは人間関係を発展させるうえで基本的な段階であるといえよう。もし共通点がなければ挨拶以外に接触する機会がないし、相手が自分に同意・もしくは相手の言い分に同意できなければ敵対意識を持ってしまうこともあるだろう。


次に男女が接近する条件として以下のような点があげられるが、ここにも相手に共通点や類似点をもつことが条件のひとつにあげられている。


・類似性 いわゆる似た者同士や共通点がある
・単純接触の原理 頻繁に会うことで好意をもつ
・マッチング原理 お互いに釣り合っている
・ボッサードの法則 物理的に近くに住んでいる
ロミオとジュリエット効果 障害があるほど結びつきが深まる


コミュニケーションメディアが発達した現在、物理的に近くに住んでいるということはさほど意味があることとは思えないが、「類似性」や「単純接触の原理」は経験的にも理解が出来る。
自分と似ている人は相手の行動が比較的予想しやすく、自分の社会的正当性を満たしてくれるため人は自分と共通点がある人に強い親しみをもち、好意を抱きやすい。だから類は友を呼ぶ。
呪術を研究したイギリスの社会人類学フレイザーによると「似たもの同士には、何らかの相互作用がある」という。


「似たもの同士」が強く惹きあうことは非常に自然なことといえる。お互いに心地よく、その相手と共にいることで自分を認めてもらうことが出来るし、相手を自然に受け入れることが出来る。
しかし、こと男女関係をよりよく継続させるためには、自分に足りないものを相手に補完してもらう「相補性」が必要になる。
つまり似たもの同士でありながら、Give and Take が出来る相手だったらうまくいく?!
なんだかそれって愛とか恋とかを越えたパートナーというかんじでいいですね。


さぁ、わたしはあなたにとって類似性と補完性をもつ相手でしょうか(笑)


参考リンク・参考文献
恋愛心理学のワザ
おきらく心理学 | 博多発:ごちゃまぜ blog
http://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/b/psych_love.htmlhttp://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/b/psych_love.html
Amazon CAPTCHAhttp://www.asunarokai.jp/jyujyutunohousoku.htm
http://www.andrew.ac.jp/sociology/teachers/harada/students/1ss1261.html